たかが「かぜ」と思っていませんか?
みみ・はな・のどはつながっています。
中耳炎や副鼻腔炎の原因となることも多いのです。
Q:どんなときに子供の中耳炎を疑うのですか?
A:急性中耳炎は、かぜに続いて起こることが多く、鼻水、のどの痛み、発熱など、かぜの症状のあとに、「なかなか熱が下がらない」、「不機嫌でよく泣く」、「耳を痛がる」、「しきりに耳に手をやる」、「夜泣きをする」などがあったら中耳炎が疑われます。
Q:副鼻腔炎は、どんな病気ですか?
A:鼻の奥には、骨に囲まれた空洞があり、「副鼻腔」と呼びます。この副鼻腔に、かぜを発症させるウイルスや細菌が感染し、鼻汁がたまって炎症を起こした状態です。かぜをひいたあとに起こることが多く、黄色や緑色のねばねばした鼻汁がでます。何度鼻をかんでもすっきりせず、鼻がつまった状態がつづきます。
Q:家ではどのようなケアができますか?
A:乳児の場合は、鼻汁吸い取り器などで、こまめに鼻汁を吸引しましょう。小児科の先生に吸引してもらうこともできます。ガーゼをお湯でぬらして鼻の上に置くと鼻が温まって鼻汁が取れやすくなります。大きくなったら片方の鼻を押さえ、口を閉じさせて、押し出すように息をはかせ、鼻をかむ練習をしましょう。
Q:扁桃炎は、どんな病気ですか?
A:口を開けたとき、のどの奥の両側に見える「口蓋扁桃」が、溶連菌やブドウ球菌などの細菌やウイルスの感染によって炎症を起こしたものです。炎症がひどくなると、黄白色のうみや白いポツポツが扁桃にできます。
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Q:中耳炎にかかりやすい年齢があるのですか?
A:生後6ヶ月の赤ちゃんから2歳の幼児に最も多く、小児科の外来を受診する子供の5~20%に見られます。 乳児の頃にかかると、繰り返しやすい傾向があるので注意が必要です。 半年に4回以上、中耳炎を繰り返す場合を「反復性中耳炎」と呼びます。