B型肝炎ワクチンの定期接種が10月から開始されました。B型肝炎の予防接種は、母子感染予防として、キャリアーの母親が出産した時に行われています。生まれたばかりの子どもたちにワクチンを接種して、母親から子どもへの垂直感染を予防するものです。キャリアーとは、B型肝炎ウイルスを感染させてしまう可能性がある人です。この予防接種でB型肝炎は大幅に減少しました。
現在は、家族内とりわけ父親や祖父母がキャリアーであった場合の水平感染、きわめてまれですが保育園や幼稚園などの集団生活の中での水平感染が心配されています。とくに乳児期に感染するとキャリアーとなる危険が高いようです。平成28年4月以降に生まれた子どもたちが定期接種の対象となります。
情報クリップ
平成28年4月・5月生まれで、10月以降に初めてワクチンを接種する子どもたちは、1歳になるまでの3回の接種スケジュールをかかりつけの先生とよく相談されてください。