こんなことはありませんか。「8か月の男の子。料理をしている間、高さ50cmくらいのソファーに寝かせていたところドンと物音が。振り返るとフローリングの床に落下して大泣きしている。しばらく不機嫌だったので急患センターを受診。けれども診察を受ける頃には機嫌も良くなった。」
では、すぐにCT検査が必要なのでしょうか。小児では頭部CT検査による被爆も問題となります。2歳未満の場合には、「異常に興奮している、うとうとしている、呼びかけへの反応が鈍い、触ってわかる骨折がある、5秒以上意識が消失した、1.5m以上の高いところから転落した」などがあれば検査を考慮する場合があります。
受傷して24時間以内、特に6時間以内は、「何度も嘔吐を繰り返す、次第に意識が低下してきた、眼球の動きがおかしい、身体のどこかに麻痺がある、けいれん」などの症状が出現しないか観察してください。
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骨折を触るには、皮下血腫の部位を丁寧に触診する必要があります。皮下血腫の下に線状骨折を触知したり、陥没骨折を認めることがあります。