「子どもでも頭痛になるのですか?」
子どもにも頭痛はあります。2歳頃でも頭を押さえて「痛い」という子もいます。
「子どもの頭痛に種類はあるのですか?」
発熱やかぜの症状がるときには、多くの子どもが頭痛を経験します。
そのほかにも、片頭痛や緊張型頭痛などの種類があります。
「遺伝は関係ありますか?」
片頭痛は遺伝が関係する可能性があります。ご両親のうちどちらかが頭痛を起こしやすい場合、特にお母さんに頭痛がある場合は、片頭痛の可能性が高くなります。
「どんな子がなりやすいのですか?」
片頭痛は遺伝性が強いタイプの頭痛です。緊張型頭痛は思春期にストレスなどの影響で、治りにくい慢性緊張型頭痛になることがあります。もともと真面目なよい子が、ストレスをためやすいようです。
「注意が必要な頭痛の前兆はありますか?」
子どもにも前兆のある頭痛があります。最も多いのは、見ようとするところが黒くぼやけ、その周囲がキラキラ光って見える「閃輝暗転(せんきあんてん)」と呼ばれる症状です。
「頭痛が起きたとき、まずどうすればいいですか?」
頭痛があることを親がきちんと受け止めてくれると、つらい痛みをわかってくれたことで、子どもの気持ちは少し楽になります。片頭痛は暗く静かな部屋で眠ると軽くなるので、学校で起きた場合の対応も頼んでおくといいですね。
「学校は休ませるの?」
頭痛を訴えているときの顔の表情や行動の様子を見て、頭痛の程度を評価します。痛みが強そうなら、早めに十分な量の鎮痛剤を使用。良くなれば、遅刻して登校することができます。遅刻してでも登校できない場合は、何か心の問題が絡んでいる可能性も。
「検査で原因がわかりますか?」
検査で原因がわかる頭痛は少数です。症状や経過から片頭痛や緊張型頭痛の診断がつけば、CTやMRIなどの画像検査は必要ないでしょう。頭痛が長引く場合には、血圧測定、血液や尿の一般検査が必要になることも。
「治療にはどんな薬を使いますか?」
治療が必要なのは、強い頭痛や、たびたび起きて生活に支障がある頭痛です。薬を使う場合も、まず私用するのは、かぜのときにも使用する解熱鎮痛薬です。片頭痛の場合、トリプタン製剤と呼ばれる薬が効果的な場合も。
「すぐに病院に行ったほうがいい頭痛は?」
今までに経験したことのない痛みや、けいれん、意識障害がある場合です。その他、物が二重に見える、ふらつくなどの神経症状、朝の嘔吐を伴う頭痛、頭痛で夜に目が覚める、などの症状がある場合も、できるだけ早めに受診する必要があります。