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院長コラム

子どもたちの片頭痛

2019.05.25

発熱などかぜ症状に頭痛が伴うことは、よく知られています。けれども、熱がなくても頭痛のために保健室や小児科を訪れる子どもたちがいます。この代表的なものが片頭痛です。片頭痛は強い頭痛発作が、ふつうは月に2-4回くらい生じます。典型的な痛みは脈打つと表現される拍動性頭痛が、後頭部ではなく前頭・側頭部に片側または両側に生じます。診断には、悪心・嘔吐・光過敏・音過敏・臭過敏のうち2項目を認めることになっています。頭痛発作時に静かな暗い部屋で寝ていたいのは、光過敏・音過敏があると思われます。

 

片頭痛は家族にも同じ症状を持っている場合が多く、特にお母さんも片頭痛持ちのことがあります。頭痛の前に、生あくびや肩こりなどの予兆があることもあります。また、見ようとするところがぼけて、周りが光る閃輝暗転(せんきあんてん)が生じることも。

薬を使用することも必要ですが、明らかな誘因を避けること、十分な睡眠や規則正しい食事など生活様式の調整も必要です。

 

 

情報クリップ

頭痛の誘因として、チョコレートやチーズなどの食物、強い日差し、低気圧、人混み、睡眠不足などがあります。女子では月経に関連した片頭痛もあり、初経を迎えた後に、症状がでることも多いようです。

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