ゴホゴホ・・・布団の中に入ってしばらくすると痰のからんだ咳がでたり、起きる頃に咳がでる。そんな子ども達を診察すると、のどの奥に鼻水が流れていたり、長い間、鼻がつまっていることがあります。この場合のように、咳の原因が副鼻腔炎と関係していることも意外と多いようです。
38度台の熱があり、夜も眠れないほどの咳が続く場合はどうでしょう。
マイコプラズマ肺炎が原因のことがあります。マイコプラズマは細菌とウイルスの中間的な特徴を持つ微生物です。聴診器で胸の音はそれほど悪くなくても、胸のレントゲン検査で白い陰を認めることがあります。
気管支喘息の発作が出ている場合も咳が続きます。胸ではヒューヒューと音が聞こえます。季節の変わり目に発作がでやすい子ども達がいます。
クループの咳は、「犬のほえるような、オットセイのような」と表現されます。明け方に急に咳がでることがあります。
このように、咳の原因は様々ですので、いつ、どんな咳がでるのかよく小児科の先生と相談してみましょう。
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湿った咳、乾いた咳、ゼーゼーを伴う咳、ケンケンという咳・・・
いつも咳止めが有効というわけではありません。咳の性質で服用する咳の薬も変わってきます。時には抗菌薬も必要になります。