秋から冬にかけては空気の乾燥のため、皮膚表面の角質が保持している水分が失われやすく、乾燥肌が目立つことがあります。
冬のスキンケアの中心は保湿です。保湿剤には油系とクリーム系のものがあります。
ワセリン、アズノール、オリーブオイルなどの油系の場合は皮膚の表面に膜を作り、その膜をバリアの代わりにして刺激から守り、角質の水分を保つことが目的です。炎症のため赤みが強かったり、湿疹状態の時に用いることがあります。
炎症のない部分にオイルを必要以上に塗ると、かゆみの原因となることがあります。一方、クリームはそれ自身が水分を含んでいますから、塗れば水分を補給でき、同時にバリアの代わりにもなります。比較的軽症でカサカサしている状態の時はクリーム系を試してみましょう。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分は保湿力を高めます。尿素を含んだ保湿剤は、皮膚がごわごわ厚くなってきた部分に効果的ですが、ぴりぴり感が強いことがあります。
では、保湿剤はどのくらい塗ればよいのでしょうか? ほとんどの乾燥肌の子どもたちに保湿剤が使用される回数は、夜入浴後の1回程度のようです。1日2回以上、意識的に多めに塗るだけでお肌の状態が改善することもあります。「入浴後はすぐに保湿」を基本に、上手にスキンケアを続けましょう。