ここ数年、テレビを長時間見ている子どもに「視線を合わせない」「言葉の発達が遅れる」などの傾向が目立つと言われます。福岡市の市民団体「子どもとメディア」の実態調査で、授乳や食事中にテレビやビデオをつけている人は、4ヵ月児を持つ親で86%、1歳6ヵ月児の親で77%に上るそうです。さらにテレビ番組の多チャンネル化や家庭ゲーム機の普及で子どもたちの就寝時間も遅くなり、慢性的な睡眠不足になっているようです。
またサイレントベビーという言葉も生まれました。適切な時期に親との触れ合いやスキンシップが得られなかったために、泣いたり笑ったりしない赤ちゃんが増えているというのです。
米国の小児科学会は「2歳まではテレビを見せるべきではない」と提言していますが、日本小児科医会も、①授乳中や食事中はテレビやビデオの視聴は控える ②メディアと接触する時間は1日2時間、テレビゲームは1日30分までを目安にする ③こども部屋にテレビやパソコンは置かないーなどの提言をまとめました。
時にはテレビを消して「ノーテレビデー」を設けたり、「ビデオに子守をさせる」ことをやめて、一緒に散歩したり、体操したりして、子どもと遊ぶ方法を考えていきましょう。
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6月からは電話による自動受付に加えて、携帯電話(i-modeなど)やパソコンからのインターネットを通じて、診察の受付ができるようになりました。電話では音声案内でしたが、これからは画面を見ながら診察の受付時間を確認できます。再診の方はぜひ利用してみてください。