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院長コラム

「扁桃が大きいですね」

2018.03.18

大きく口を開けて「あー」と声をだすと、左右に扁桃(口蓋扁桃)が観察できます。この口蓋扁桃は23歳頃から大きくなり、特に45歳で急激に肥大が進み、6~7歳で最大となります。その後、少しずつ自然に小さくなっていきます。

 

高度に扁桃が肥大すると呼吸障害や摂食障害などの症状を認める場合があります。睡眠時の症状は無呼吸、陥没呼吸、いびき、夜尿、寝返りが激しいなどで、日中の症状には口呼吸、居眠り、食事に時間がかかる、肉塊が飲み込めないなども。

 

また頻回に発熱や咽頭痛などの症状を繰り返す扁桃炎を、慢性扁桃炎や習慣性扁桃炎と呼びます。そのため学校を休む機会が多くなるかもしれません。

 

1時間に2回以上の無呼吸を認めるような睡眠時無呼吸症候群の場合や、1年間に7回以上、年間5回以上の扁桃炎が2年間続く慢性扁桃炎の場合には扁桃を摘出する手術も考慮されます。45歳以上であれば、手術が必要か耳鼻科の先生と相談してください。

 

情報クリップ

アデノイドと呼ばれる咽頭扁桃は、口を開けても直接見ることはできません。睡眠時無呼吸症候群の場合は、扁桃の摘出と併せてアデノイド切除術も行われることがあります。

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