「のどが痛いよ。」夏になると、そんな子どもたちが増えてきます。代表的な病気をご紹介します。
「手足口病」は、その名の通り、口の中、手のひら、足の裏などに発疹や水疱が出ます。おしりや膝にそのぶつぶつが見られることも。例年流行するタイプでは、熱はでても37℃台程度です。ところが2011年や2013年に流行した際には、コクサッキーウイルスA6が原因となり、39度近い熱が生じることもありました。発疹も大きなサイズでした。
「ヘルパンギーナ」は、乳幼児に多く流行します。急な発熱で、38~39℃台が2~3日続きます。口蓋垂の両側付近に、1~2mmの水疱や2~4mmほどの潰瘍を認めるのが特徴です。
手や足に発疹はでません。
いずれの病気でも、口の中の発疹が痛むために、食事や水分を取りたがらなくことがあります。脱水症状を起こさないよう、ゼリーやプリン、そうめんなど、のどごしのよいものを用意してあげてください
追加情報
手足口病の原因となるウイルスは1種類ではないので、子どもの時に罹患していたとしても、大人になってから再び罹患することも。また、流行ウイルスによっては、高熱・嘔吐などを認める無菌性髄膜炎や脳炎も報告されています。

