吃音とは、いわゆる「どもり」のことです。ことばを流ちょうに話し始めることが難しい症状の総称です。2歳から5歳の間に始まることが多く、「わわわわたし」(連発)、「わーーーたし」(引き延ばし)、「・・・わたし」(ブロック)といった症状があり、最初の一音を出しにくい特徴があります。吃音は男児に多く、男女比は3対1程度です。原因は不明のことが多く、親の愛情不足や下の兄弟が生まれた等の理由は否定されています。男児の吃音は発症後3年で6割が自然に治り、女児の場合は8割が治るといわれますが、治らない場合もあります。話す内容に注目して聞き、途中でさえぎらず、代わりにことばを補わず、言い終わるまでゆったりと待ってあげてください。良いことは積極的にほめて、自信を育てましょう。
情報クリップ
幼稚園や保育園で友達がまねをしている場面に遭遇したら、親は「わざとじゃなくて、この子の話し方なのでまねしないでね」と説明したり、園の先生たちにも吃音についての情報を伝えるといいですね。