こどもたちが熱をだして小児科を受診したとき、先生から「のどが赤いですね」と診断されたことがあるかもしれませんね。
のどが赤くなる原因は何でしょうか?
それには細菌の場合とウイルスの場合があります。
細菌が原因として有名なものに、溶連菌による扁桃炎・咽頭炎があります。軟口蓋と呼ばれる、のどの天井の壁が燃えるように赤くなったり、口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)が腫れて、白い苔が付着したりします。首のリンパ節が腫れたり、いちごのような表面の舌になることがあります。
一方ウイルスとしては、アデノウイルス、EBウイルス、コクサッキーウイルス、インフルエンザウイルスなどが有名ですし、赤ちゃんの病気である突発性発疹症もヘルペスウイルスの仲間が原因です。ウイルスが原因であれば、抗生剤が効きません。
これからの季節は、夏場に活動するウイルスによって手足口病やヘルパンギーナなどの病気が流行することがあります。
小児科の先生たちは、こどもたちに大きく口を開けてもらい、「のどが赤いですね・・・」と言いながら、熱の原因が細菌かウイルスか、ウイルスであれば何かのどに特徴がないかを見極めようとしているのです。
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