水いぼはウイルスが原因の粟粒より少し大きめの球状の皮膚病です。水いぼは自然に治ることも多いのですが、放置しているうちに数が多くなったり、大きくなってしまうこともあります。
夏が近づくと「プールに入ってもいいですか?」、「とったほうがいいのですか?」とよく尋ねられます。プールでは、ビート板を一緒に使ったり、裸の肌と肌がふれあうことでうつる機会が増えるのは確かです。治療してからでないと入れない施設もあるようです。
治療としては、水いぼとり用のピンセットでつまみとる、いわゆる「水いぼとり」がよく行われます。痛みを和らげるテープを貼ってから取ると、泣かないであっという間に終わることもあります。ヨクイニンと呼ばれるハトムギを成分とした漢方薬が効果的な子どもたちもいます。日頃の保湿剤の使用も大切です。
放置して自然に治るのを待ちたいのですが、引っ掻いてとびひになったりすると抗生物質が必要になることもあり、治療してからのほうがいいかもしれません。「たかが水いぼ、されど水いぼ」という悩ましい問題ですね。
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「とびひのとき、お風呂に入ってもいいですか?」とも聞かれます。皮膚を清潔にするため、泡立てた石けんでやさしく洗い流してください。シャワーのほうがいいでしょう。感染を防ぐため、兄弟一緒の入浴は治るまで控えましょう。