冬は皮膚が乾燥しやすい季節です。いくつかの注意点があります。
①保湿剤は1日数回使用し、特に入浴後や外出前が有効です。
②入浴の際、湯の温度は38~40度くらいに。長湯したり、あまり温めすぎるとかゆみが増します。洗浄方法はタオルで強くこすらず、石けんをよく泡立て、手のひらで洗う程度で十分です。
③保温目的で衣類を選ぶことが多いですが、肌に触れるものに関しては、吸湿性の良い柔らかい素材のものを。首までかかる毛のハイネックセーターや毛布などが刺激になる場合も。また室内はエアコンなどで空気が乾燥します。加湿器などを使って乾燥を防ぎましょう。
また他の皮膚と同じように、口唇も口の周囲も乾燥しやすく、なめて乾燥を防ごうとしますが、唾液が刺激となり「舌なめ皮膚炎」になることも。習慣になっていれば、ワセリンなどを塗る必要もあります。
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「ヒートテック皮膚炎」をご存じでしょうか? ヒートテックなどに使われるアクリル、レーヨン、ポリエステル、ポリウレタンなどの化学繊維は、乾燥肌や肌の弱い人には不向きな素材です。直接肌に触れて着用すると、必要な肌の水分までも奪って発熱し保温効果を上げるので、肌が乾燥してしまいます。下に綿100%などの優しい素材を着てから、ヒートテックを着るのがおすすめです。