どんな症状に漢方薬が処方されますか・・・
食が細い、風邪をひきやすい、下痢や便秘を繰り返す、疲れやすく目のまわりに“くま”がある、といったこどもたちの体質改善を目的に漢方が処方されることがあります。例えば顔色がよくなく疲れやすいアトピー性皮膚炎の子に、胃腸を丈夫にする「おうぎ建中湯(おうぎけんちゅうとう)」という漢方薬を服用すると、かゆみなどの皮膚症状が軽減する場合もあります。
また赤ちゃんの鼻づまり、喘息様気管支炎、蓄膿症、水いぼ、夜泣き、夜尿症などにも、漢方薬単独か西洋薬の併用によって治療効果を期待できます。さらに不必要な抗生剤の使用機会も減らせます。漢方治療はひとりひとりの病態にあわせて決めていくオーダーメイドの治療法です。
どう服用すればいいの・・・
“漢方は苦い“というイメージがありますが、顆粒状になったエキス剤をココアに混ぜたり、オブラートに包んだり、イチゴジャムに混ぜたりして飲むことができます。乳児の場合は、直接口の中につけてから母乳やミルクを飲ませるという方法もあります。

