Q1:こどもたちにも花粉症があるのですか?
3歳くらいの幼稚園児から小学校低学年のこどもたちにも見られるようになってきました。血液検査では、通年性のアレルギー性鼻炎の時に調べるハウスダストやダニに加えて、季節と関係したスギやひのきの特異IgE抗体を測定することも参考になります。
Q2:花粉症の症状はどのようなものですか?
「くしゃみ」、「鼻水」、「鼻づまり」が三大症状ですが、こどもたちでは、くしゃみは「鼻をいじる、鼻をこする」、鼻水は「鼻をすする」、鼻づまりは「いびき、口を開けて寝る、口呼吸」、といった症状のこともあります。さらに、目のかゆみ、充血、涙目など目の症状を伴うこともあります。
Q3:どのような治療をするのですか?
まず「セルフケア」として、花粉飛散が多い風の強い日には外出を控え、マスクをしたり、鼻の洗浄や鼻腔に専用のクリームを塗ったりして花粉との接触を減少させましょう。また家の中に花粉を持ち込まないために、服や洗濯物は外でよくはたき、布団は外で干さずに布団乾燥機を使うのも役立ちます。「薬によるケア」としては、花粉飛散の2週間ほど前より抗アレルギー剤を内服し、症状が強い場合には抗アレルギーまたはステロイドの点鼻薬や点眼薬を併用します。市販の点鼻薬は血管収縮剤が含まれているので、長期間は使用しないようにしましょう。症状が軽ければ小青竜湯のような漢方薬や蒸しタオルで鼻を温める「温熱療法」も効果があります。
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クリニックの中では気道に優しいアロマを用い、
鼻水の吸引や鼻ネブライザーも行っています。
また自宅でできる簡単な鼻洗浄や鼻スチームも紹介しています。