最近こどもたちの診療をしていると、「ところで私のことなんですが・・・」と肩こり、腰痛、腱鞘炎、睡眠不足、全身倦怠感、気分が晴れないなどの訴えをお母さんから聞くことがあります。また以前からの頭痛や生理痛で悩まれている方も多くいます。
身体的な疲れはどうでしょう。 小さい子を持っているお母さんであれば、昼間はだっこやまとわりつかれることで肩こりや腱鞘炎がひどくなったり、夜には哺乳や夜泣きで睡眠不足になったりすることはありませんか? さらに食事、入浴、排泄の世話と休まることがないので、全身的なだるさを感じることがありませんか?
感情的な疲れはどうでしょう。 お父さんたちは、育児を手伝ってくれますか? 何気ないご主人の言葉にいらだったり、傷ついたりしたことはありませんか?
精神的な疲れはどうでしょう。 「産後うつ病」ということばがありますが、気分が晴れなかったり、聞き分けのないこどもに、思わず手をあげようとしたりしたことはありませんか?
先日のNHKのテレビ番組で、メールを使った育児相談や悩み相談が育児ママの間で盛んに行われている様子が紹介されていました。子育てに関して、実家のお母さんからではなく、同年代のお母さんからの情報やアドバイスが助けになっているようです。
小児科の先生たちも、そんなお母さんたちの応援団の一員になりたいと考えています。診察室でのお母さんとこどもたちのやりとりから、親子関係も観察できるのです。こどもたちの病気を診察するだけでなく、こどもたちの健康には、お母さんの身体的、感情的、精神的な助けも必要と考えている先生たちもいるはずです。
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藤崎商店街のちょっとおしゃれで上品なクリニック。診察室の机の上には、いつもおもちゃが。電子カルテを使って、薬や病気の説明もしてくれるし、漢方治療にも相談に乗ってくれます。