熱性けいれんは、主に生後6か月から5歳頃に、38度以上の発熱に伴って起こるけいれん発作とされています。ただし発熱時に、目は開いているのに呼びかけに反応がなくなり、一点をじっとみたり、白目をむいたり、力が抜けたりする場合も、慣例で「熱性けいれん」と呼ばれます。明らかな原因はありませんが、家族に熱性けいれんを起こしたことがある方がいる場合は、発作を起こす確率が高くなります。発作を起こしたこどもの約7割は、その後けいれんを起こしません。
発熱によって発作が起きることへの不安があるかもしれませんが、解熱剤では予防できません。一方、既往のあるこどもたちに解熱剤を使用しても、再発の頻度には影響がないという研究結果があります。またダイアップ座薬による予防は、再発を起こしやすい要因がある場合に考慮されます。この場合、かかりつけの先生とよく相談されてください。けいれんを反復しやすい時期は、初回発作から1~2年とされています。
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発作が起きた場合、まず落ち着いて、平らな場所に顔が横を向くように寝かせましょう。
口に指やタオルを入れないように。また体を強く押さえたり、揺さぶらないように。
5分以上続く時は、救急車を呼びましょう。