アナフィラキシーはアレルギー症状の最重症型であり、時に生命を脅かすことも。これは、食物、薬物、ハチ毒などが原因となることがあります。症状としては蕁麻疹やまぶたの腫れなどの皮膚症状、喘鳴(ぜーぜーを伴った呼吸)や声が出にくいなどの呼吸器症状、嘔吐や下痢などの消化器症状などが、ほぼ同時にまた進行性に生じ、時にチアノーゼが見られたり、血圧低下などのショック症状を引き起こします。
子どもでは食物(鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、大豆、ソバ、カニなど)のアナフィラキシーがもっとも多く見られます。ピーナッツなどでは、いったん治まった症状が1~72時間後に再出現することがあります。
アレルゲンを含む食物を口に入れたときは、すぐに口から出し、口をすすぎましょう。担当医から抗アレルギー剤や副腎皮質ステロイドなどの緊急常備薬を処方されることもあります。保育園・幼稚園・学校と医療機関の連携が大切ですね。
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学童以上の年長児に多い食物依存性運動誘発性アナフィラキシーは、特定の食物を食べただけでは症状はありませんが、食後2時間以内に運動負荷がかかることによって発症するため、注意が必要です。