肺炎球菌という名前を聞かれたことがありますか。子どもから成人まで幅広い年齢層に感染する細菌です。
血液中に入り込んで髄膜炎や菌血症と呼ばれる全身性の感染症となる場合と、気管支肺炎や中耳炎、副鼻腔炎のように局所の感染症となる場合があります。最近は、抗生剤の効きにくいタイプの肺炎球菌が増えてきたことも問題となっていました。
日本でも肺炎球菌ワクチンが定期接種となり、子どもたちの肺炎球菌による感染が予防できるようになりました。予防接種が導入されてから、髄膜炎や菌血症で入院する例が減少しているようです。また、肺炎球菌による肺炎や中耳炎の減少も報告されています。
当クリニックでもパワーアップした肺炎球菌ワクチンを接種できるようになっています。生後2ヵ月になったらぜひワクチンデビューしましょう。