水いぼのこと

水いぼはウイルスが原因の粟粒より少し大きめの球状の皮膚病です。水いぼは自然に治ることも多いのですが、放置しているうちに数が多くなったり、大きくなってしまうこともあります。 夏が近づくと「プールに入ってもいいですか?」、「とったほうがいいのですか?」とよく尋ねられます。プールでは、ビート板を一緒に使ったり、裸の肌と肌がふれあうことでうつる機会が増えるのは確かです。治療してからでないと入れない施設もあるようです。 治療としては、水いぼとり用のピンセットでつまみとる、いわゆる「水いぼとり」がよく行われます。痛みを和らげるテープを貼ってから取ると、泣かないであっという間に終わることもあります。ヨクイニンと呼ばれるハトムギを成分とした漢方薬が効果的な子どもたちもいます。日頃の保湿剤の使用も大切です。 放置して自然に治るのを待ちたいのですが、引っ掻いてとびひになったりすると抗生物質が必要になることもあり、治療してからのほうがいいかもしれません。「たかが水いぼ、されど水いぼ」という悩ましい問題ですね。   […

子どもたちに本を読み聞かせるのはなぜ?

子どもに本を読み聞かせる親は、価値ある贈り物を与えることができると言えます。人、場所、物に関する知識という贈り物です。本のページを通して、世界を旅することもできます。 親が時間を取り、子どもを腕に抱いて本を読んであげる時、「愛している」というメッセージがはっきり伝わります。さらに、話や文章によって自分を表現するよう子どもを教える格好の手段となります。「赤ちゃんには本が必要」という書籍の著者は、「人の思考の質は、その人の持つ言語能力の質に依存している。」と述べています。 「楽な感じで」本を読み、雰囲気をくつろいだ、形式ばらない、楽しいものに保ちましょう。期待感を持たせるために、絵本のページをめくるタイミングを工夫できます。抑揚をきかせ意味を強調して読むと、話が生きてきます。温かな口調で読むなら、安心感を抱かせることができます。時々読むのをやめて、自由に答えられる質問をしましょう。 子どもはたいてい、同じ話を何度も読んでもらいたがります。秋の季節、親子で良い本を選んでください。   […

子どもたちの片頭痛

発熱などかぜ症状に頭痛が伴うことは、よく知られています。 けれども、熱がなくても頭痛のために保健室や小児科を訪れる子どもたちがいます。この代表的なものが片頭痛です。 片頭痛は強い頭痛発作が、ふつうは月に2-4回くらい生じます。典型的な痛みは脈打つと表現される拍動性頭痛が、後頭部ではなく前頭・側頭部に片側または両側に生じます。診断には、悪心・嘔吐・光過敏・音過敏・臭過敏のうち2項目を認めることになっています。頭痛発作時に静かな暗い部屋で寝ていたいのは、光過敏・音過敏があると思われます。 片頭痛は家族にも同じ症状を持っている場合が多く、特にお母さんも片頭痛持ちのことがあります。頭痛の前に、生あくびや肩こりなどの予兆があることもあります。また、見ようとするところがぼけて、周りが光る閃輝暗転(せんきあんてん)が生じることも。 薬を使用することも必要ですが、明らかな誘因を避けること、十分な睡眠や規則正しい食事など生活様式の調整も必要です。   […

インフルエンザの疑問

Q1: インフルエンザにかかって解熱後、すぐに学校・幼稚園に行かせていいの? インフルエンザのウイルスは、解熱後2日でも40%以上の子どもの鼻腔にウイルスが検出されます。集団感染防止のためにも、できれば解熱後2日を過ぎるまでお休みしたほうがいいでしょう。   Q2: タミフルの予防投与はどんな場合に行うの? 家族がインフルエンザにかかった時、タミフルと呼ばれる抗ウイルス剤を内服して予防する場合があります。原則として65歳以上の高齢者や慢性の呼吸器・心臓疾患がある人などが適応です。A型インフルエンザには効果があるようです。処方には保険がききませんので主治医の先生とよく相談してください。   Q3: タミフル耐性ウイルスは脅威ですか? タミフル投与で高頻度に耐性インフルエンザが出現するというデータが、今年の春にでました。今のところタミフル耐性ウイルスの感染力や増殖能は低いようです。また症状が長引いたり重症化することもないようです。   […