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予防接種なんか嫌いだ!

冬のインフルエンザの流行を前に、2回の予防接種を既に受けた子どもたちも多いのではないでしょうか。

2か月になるとヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、3か月になると四種混合ワクチン、5か月頃にはBCG接種を受けます。さらにお誕生日を迎えると麻疹・風疹、水痘、3歳になると日本脳炎・・と次々に予防接種を受けることになります。大きくなるまでに、何度も注射されますよね。

「予防接種なんか嫌いだ!」。そうです。子どもたちにとって小児科の診察室は次第にこわい場所になっていきます。それでも、「頑張って」。「すぐ終わるから」。「大丈夫よ」。・・・いろんな言葉で彼らを励まして予防接種を勧めます。

でも、なぜそのように何度も予防接種を受けることになるのでしょうか? 病気を予防するためには、ウイルスや細菌に対しての免疫が必要になります。それは、新しく体に進入してくる病原体への防衛隊の働きをします。生後6か月を過ぎると、子どもたちは病気に対して無防備な状態となるのです。アメリカの予防接種を勧めるポスターには、高速道路を三輪車で走っている子どもの絵が描かれていました。免疫が無いことは、そのような状態です。病気から体を守るには、予防接種で自分で作り出した防衛隊が必要なのです。

2番目、3番目の兄弟たちは、そのスケジュールが延び延びになっていませんか?ぜひ母子手帳を確認してみてください。誰にとっても「予防接種なんか嫌い」かもしれません。でも小児科医は、子どもたちが重症の感染症に罹らないよう、今日も注射をするのです。